FOOMA JAPAN 2026、食品製造の未来を切り拓くーー変革の時、ここにあり
Time : 02/07/2026

世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2026」が、2026年6月2日から5日までの4日間、東京ビッグサイトにて開催された。主催である日本食品機械工業会(FOOMA)によれば、今回は過去最多となる1,025社の出展者と、7,000点以上の製品・ソリューションが会場を埋め尽くした。テーマは「The Shift is On.」(変革は、もう始まっている)。この言葉の通り、業界を取り巻く大きな変化のうねりを、具体的な技術とソリューションで体感できる場となった。


注目集まる自動化・ロボティクスとDX

今回のFOOMAで特に際立ったテーマは、自動化、ロボティクス、そしてデジタルトランスフォーメーション(DX) であった。食品製造現場が直面する慢性的な労働力不足と、高まる生産性向上への要求に応えるべく、各社が最先端のソリューションを提案した。


特筆すべきは、第5回FOOMAアワード2026において、設備保全クラウド「M2X」が審査委員会賞を受賞したことだ。このシステムは、日々の点検記録や故障対応、部品管理をデジタル化し、蓄積されたデータを稼働率向上や停止原因の分析に活用するものだ。同社の岡部晋太郎代表取締役は、「蓄積されたデータが現場の判断を支える基盤」を目指すと語っており、現場の「見える化」が次の段階へと進んでいることを示している。


和食のグローバル化を支える匠の技術

FOOMA JAPANの特徴は、多品種・小ロット生産に対応し、繊細な食感や盛り付けを再現する日本ならではの技術にある。世界で和食の人気が高まる中、「本場の味と品質をいかにスケールアップするか」という国際的な課題に対し、日本の食品機械が一つの答えを示している。


会場では、寿司やおにぎりの加工機、弁当の組み立てラインなど、日本の食文化を支える独自の機械が大きな注目を集めた。また、AIを搭載した異物検出システムや先端冷凍技術など、安全性と効率性を高める技術も多数展示され、質と量の両立を実現する姿がそこにあった。


アジアとの連携と新たな挑戦

今回の展示会では、台湾や韓国、インドなどからの出展者も多く見られ、アジア全体で食品製造技術の高度化が進んでいることが窺える。日本が持つ精密加工技術や生産システムに対する関心はますます高まっており、アジアの食品メーカーが自国の生産体制を強化する上で、日本の技術が重要な役割を担っていることが確認できた。


さらに、スタートアップゾーンには過去最多の36社が出展し、斬新なアイデアを持った新興企業の存在感も光った。産学連携のアカデミックプラザと合わせ、研究開発から実用化までを見渡せる場が提供された。


FOOMA JAPAN 2026は、単なる機械の展示会を超え、食の安全・安心を基盤に、自動化やサステナビリティといった喫緊の課題を解決する「次の一手」を示す場となった。食業界の「今」と「未来」が交錯するこの場所から、世界の食品製造は新たなステージへとシフトし始めている。

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