ステンレス精密板金加工市場、2031年にかけて年平均6.09%で成長へ
Time : 20/03/2026

ステンレス精密板金加工業界は、今後数年間で安定的な成長を遂げる見通しだ。最新の市場調査レポートによると、精密ステンレスストリップ(精密ステンレス鋼帯)の世界市場規模は、2025年の4663.85百万ドルから2031年には6649.58百万ドルに拡大し、年平均成長率(CAGR)は6.09%に達すると予測されている。

この成長を牽引しているのは、主に自動車産業と医療機器分野である。特に電気自動車(EV)の普及に伴い、バッテリー周辺部品や駆動系部品には、高い強度と耐食性を備えた精密板金加工部品の需要が急増している。また、医療機器分野では、内視鏡や手術用器具など、極めて高い寸法精度と表面品質が要求される部品の需要が拡大している。

一方、エレクトロニクス産業においても、スマートフォンやウェアラブル端末の小型化・高性能化に伴い、0.10mm以下の極薄ステンレス板を用いた精密加工部品の需要が高まっている。板厚0.10mm未満の製品区分は、今後最も高い成長率が見込まれるセグメントの一つとして注目されている。

地域別に見ると、東アジア市場が引き続き世界最大の市場としての地位を維持している。特に中国市場では、国内のEV産業政策の後押しもあり、精密板金加工メーカー間の設備投資が活発化している。日本市場においても、医療機器や半導体製造装置向けの高付加価値部品の需要が堅調に推移している。

市場関係者からは、「単なる切断や曲げ加工だけでなく、溶接や表面処理までを一貫して提供できるメーカーが、今後ますます競争力を高めていく」との声が聞かれる。材料メーカーと加工メーカーの連携強化や、加工プロセスのデジタル化が今後の業界競争における重要な鍵となりそうだ。

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